

【社会福祉法人愛生会 理事長】趣味は神社仏閣巡りです。大宮の氷川神社と成田山新勝寺はずっと通い続けています。これからの社会福祉法人経営の悩み、問題、課題を一緒に考えていきましょう。

再び「スラムダンク」にはまっています。「最後まであきらめない」気持ちが仕事に向き合う姿勢と共感するからでしょうか。休日には「乗り鉄」の子供と一緒に関東近郊に「電車の旅」に出ています。車窓を見ながら本を読む時間が楽しみです。

大手会計事務所でM&A、組織再編など幅広い案件に携わってきました。地元秋田に戻ってからは、社会福祉法人監査など社会福祉事業に関する業務も手掛けております。皆様の課題解決の一助となれれば幸いです。週末は、小学生の息子と日帰り温泉巡りをしています。
本記事では、厚労省「合併・事業譲渡等マニュアル」に基づき、
を詳しく解説します。
新設合併では、利用者やその家族、地域住民に対して合併の意義や影響を適切に説明することが重要です。
透明性のある情報共有を行うことで、関係者の理解と協力を得られるよう努めましょう。
▼吸収合併の場合の「利用者・利用者家族・地域への説明」は以下の記事をお読みください。
▼ 前ステップである「職員の処遇の検討および説明」については以下の記事をお読みください。
利用者や利用者家族、地域への説明を行う意義
新設合併では、法人の体制やサービス内容が変わることがあります。
これに伴い、利用者や家族、地域住民に対して以下の点を伝えるようにしましょう。
①サービスの安定性
新設合併後もサービスが継続される安心感を提供する。
②信頼関係の構築
関係者の不安を軽減し、信頼を保つ。
③地域との協力体制の維持
地域住民からの理解を得ることで、新法人としての活動を円滑に進めることができる。
実施事項

「利用者や利用者家族への合併の説明」で行うことは、以下の2つです。
②地域への新設合併の説明
以下で詳しく解説します。
1. 利用者や利用者家族への合併の説明
サービス内容や利用料金の変更有無
合併後も利用者が受けるサービスや利用料金が変更される場合には、明確に伝える必要があります。
説明方法
利用者やその家族向けに説明会を開催するほか、参加が難しい場合は書面やオンライン説明を活用して情報を共有します。
2. 地域への合併の説明

地域説明会の実施
地域住民や自治会長などの代表者を対象に、地域説明会を行います。
その際、以下の情報を伝えることが重要です。
・新法人の運営方針
・地域との協力体制の継続
ポイントと注意点
利用者や利用者家族、地域への説明を行う際は、以下の点に注意しましょう。
①説明のタイミング
合併交渉が進行中の段階で情報を公開すると、憶測や噂が広がり、交渉に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、基本合意書または契約書が取り交わされた後に説明を行うことが推奨されます。
②透明性の確保
情報を隠さず、透明性をもって説明することが、関係者からの信頼を得る鍵となります。
③地域の事情に配慮
説明内容や対象者は、その地域の特性や法人の歴史に応じて柔軟に設定しましょう。
まとめ

今回は、新設合併における利用者や利用者家族、地域への説明について解説しました。
新設合併では、透明性をもった説明を行い、関係者の不安を取り除くことが重要です。
特に、サービスの変更がある場合には、利用者や地域住民に対する丁寧な説明が求められます。
関係者の理解と協力を得られるよう、計画を立てて進めていきましょう。
▼吸収合併の「利用者や利用者家族、地域への説明」は以下の記事をご覧ください。
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